有能な人材が、無能化する法則!!

有能な人材が、無能化する法則!!

みなさんこんにちは。

 

 今日は、最近読了した以下の本の中から、

思うところのあった一項目についての雑感です。

 

 その本とは「先が見えない時代を予測する法則大全100

(2024年3月18日・自由国民社刊:鈴木伸介監修)

 

その中に「ピーターの法則」という項目がありました。

 

1.「ピーターの法則」の内容(以下、同書より引用)

 

 「組織の中で出世すると、なぜ人は無能になるか」を解明した法則です。

 

 ご存じの方もいらっしゃると思いますが、1969年米国・南加州大学

教育学教授「ローレンス・J・ピーター」の共著書の中で紹介されました。

 

 「能力主義の階層的な組織において、有能な人材は、

それぞれの能力の限界まで昇進し続ける。

 

 昇進し続けることによって、以前は能力を発揮できていた仕事とは

内容の異なる仕事を担うことになる。

 

 すると、そのポストにおいて、その人材は有能ではなくなり、

成果を発揮できないままそれ以上昇進することは無く、やがて無能化してしまう。

 

という概略です。

 

 「この繰り返しによって、組織全体が無能な人材の集まりになってしまう」という

「組織構成員の労働に関する社会学の法則」です。

 

2.考察

 

(その1)

 資本主義経済の中で、会社の寿命は30年とか50年と言われる原因は、

一つには、このピーターの法則が、裏に働いているからに違いないと、思いました。

 

 もちろん、会社の寿命を決める要因は他にもあります。

 

 武田信玄がいう「人は石垣・人は城」を達成するには、

常に人の錬磨が必要だということを想起させます。

 

(その2)

 会社の風通しが悪くなる原因は、昇進した人の無能化が原因です。

そのために、「組織開発専門会社」の営業マンが、人事部に出入りするようになります。

 

(その3)

 実は、日本の平安時代の貴族たちの間でも、

無能な人間(貴族)の取り除き方が、巧妙に行われていました。

 

 あることで手柄を立てて、取り立てられた若手が、

どんどん昇進させられて、やがて馬脚を現し、配流の憂き目に遭うやり方です。

 

 これを「位負け」と称します。

 どんどん上位の官職に就けて、その官職に人物の器量がふさわしくないという、

噂を流す老練な貴族のやり方です。

 

3.まとめ

 

 現代でも、永田町(自民党)・霞ヶ関(官僚)界隈で流れている情報の半分は、

このような人事に関することではないでしょうか、知らんけど(笑)(^^♪

 

 翻って、人間の組織は、年月の経過によって老化するものであるということです

 

 このことを前提に、会社の「来し方行く末」を検討することも、

年度替わりの今必要なのではないでしょうか